サイコロをころがすような人生、
どっちの目が出ても、
ふっと笑っていく方向の歌詞わりと好きです。
腹がすわってないとこうはいきません。
どちらにしても人生思うように
いくこともいかないこともあり、
どうせだったら歌える
心のスキを持って生きていきたいものです。
吉田拓郎さんの「落陽」!
サイコロ好きのじいさんも
それもらう男の方もえらいかっこよく聞こえます。
よくよく歌詞みれば、意外とどうしようもない
二人かもしれません。
これ吉田拓郎さんが歌うと
どえりゃあかっこいい登場人物になるから
不思議です。
挫折感のある旅でもそれやってる人間が
腹がすわってかっこいいと
風が吹いてきて波がさかまいて
宇宙が広がり生きててよかっったと思えます。
作詞家の岡本おさみさん、
そのさじ加減で作られていると思います。
吉田拓郎さんの心根も背の高さも笑い方も
好きな女もすべて知って(知ろうとして)
この歌詞を成功されたのではないでしょうか。
作詞はお洒落だったりインパクトがある
言葉の羅列だけでは成立しません。
かっこいい×かっこいい×かっこいい・・
だと聴いてて飽きてきます、
というか耳に入ってこなくなります。
ふつう、普通、フツウ・・・
でも意表をついた小物、
ここでこれが出るのかという言葉、
あ、その角度があったかという見方、
という新鮮な展開があって、
サビでようやく洒落た言葉などが入ってくると、
全体としてすごい歌になります。
「落陽」と吉田拓郎さんのマッチング、
不思議なパワーに満ちています。
この手に近い感覚を、
演歌のえっちゃんの歌詞でもご覧ください。
馬場孝幸さんの作曲と歌唱で
CDにもなっています♪
そういえば、馬場さんも拓郎さんと同じ
エレックレコード所属でしたね。
余談ですが私は役得で、
フジテレビの廊下で吉田拓郎さんとすれ違い
ものすごく背が高くてかっこよかったのを
覚えています。
「ぶらぶら」
作詞 演歌のえっちゃん
あたし綺麗だったの
あたし若い頃にさ
一度だけ舞台に立ったことがある
台詞(せりふ)もあったわ
だけど次がないの
堕ちてゆくばかり
好きでもない男に抱かれ殴られて
貢いでポイよ
三十路四十路(みそじよそじ)お酒…
あとはぶらぶらおまけ…
夢なんか見ず地道にしてりゃ
我が子も孫も抱けたのにね
それがあたしの罰、そう仕方ないわね♪
朝も空の下で
夜も空の下で
青いテントの穴 星を数えてる
孤独な暮らし
金に縛られずに
馬鹿な男に唾
自由という舞台のラストシーンまで
何とかやるわ
三十路四十路(みそじよそじ)あがき…
あとはぶらら…忘れた…
たった一度の我が人生に
悔いはないわと誰に遺うの
それがあたしの罰、そう仕方ないわね♪
(CD情報)http://zarya.030.to/cd.html