だんだだだ、だんだだだ♪
地団駄ではありません。
夕方いつものテーマ曲が流れ
おじいちゃんおばあちゃんのいる
部屋のテレビに
水戸黄門さまの顔が写る。
江戸時代の水戸藩主、
水戸黄門さまは
やんごとない身分を隠して旅をする。
よよと泣きついてきた娘さんを
そっとかくまったり、話しを聞いて
助けてあげたりなさる。
どこの村にも悪者がいて、
黄門さまの身分を知らずに
悪態ついて
子分とともにのりこんでくる。
いつも同じパターンなのに、
わくわくはらはらします。
親のかたきだったり、
悪巧みの商人だったり
敵は見るからに悪そうな笑み、
古典的な演技がニヒルです。
助さん格さんが成敗するも、
敵の人数は多い。そこで
時間がくるとあれが出ます!
菊の紋章!
クライマックスの印籠!
「ひかえひかえ。
ここにおわすは、
水戸の光圀公なるぞ」
ちゃらら〜んら〜ん♪
身分明かすなら
なぜ事態がすすんでから・・
という疑問はさておき。
かっっかっっっか!
光圀公の高笑いで一件落着します。
歴代の主役のなかでも
東野英治郎さんがぴかいちでしょう。
この旅の目的、
視聴者の9割は
わかっておりますまい。
主題歌もまさにそこは
ぼやかしている展開です。
「ああ人生に涙あり」。
木下忠司さんの作詞です。
歩け歩けと言っています。
くじけたら誰かが先に行くと。
旅の目的も人生の目的も
わかりません。
どう進んでいくのか。
この主題歌では
とにかく前へしっかり歩け
と言っているように聞こえます。
七五調の歌詞が、
覚えやすく歩きやすく
「どんぐりころころ」の
歌詞に差し替えても歌えるって
知ってましたか ?
ころがり楽しむ人もいれば、
この歌のように地道に歩く人もいる。
人生は深いです!
演歌のえっちゃん!待ってます!